とある事務方の備忘録

いち事務方の「私はこう考える」ブログ

にゅうかんほう

審議を見ていて思ったこと。

 

ハンスト吹き込み云々は確証がないのでアウト、という立場に変わりはありませんが、先日の新潮記事のように「申請にはデタラメが多い」ということを中々表立って言えない(本当に苦しい方もおられますので)のが、法案審議の中で法務省・入管庁も辛そうに見えました。

 

  • 参与員への攻撃が多い

なんとしても立法事実を崩してやろう、第三者機関設置に持っていこうと、柳瀬さんの対面審査のペースがおかしい、浅川さんの審査方式に疑問、という参考人への攻撃が見られました。あまり筋のいいやり方ではありません。

いずれも↑の「申請にはデタラメが多い」ということを踏まえると、ハイペース審査も出身国不問審査も可能な気もしますけどね…

 

  • 事実の選り好みが多い

柳瀬房子さんのペースが仮に2,000件ではなく100でも200でも認定率は3〜6%、阿部浩己さんのペース(500件で約40)も単純計算すれば認定率8%、不認定判断に対する行政訴訟の国側敗訴率も単純計算で4.5%(109件で5件)。9割ダメという話の中で何故柳瀬房子さんのペース問題だけで「立法事実崩壊」とはしゃぐのか。

 

  • 抵抗の仕方がよろしくない

参院の法務委員長解任→法務大臣問責までかなりタイムラグがあったのが気になります。衆院のように、交渉畑にいた人達の苦労をひっくり返して徹底抗戦でまとめたのでしょうか…?

乱闘に関してはコロナ明けを感じさせる光景だと思う(怪我した方がいるなら懲罰は然り)のですが…

 

衆院の議員が何故かいること(お派手な服を着ておられる)、活動家(あんなのは新聞記者じゃない)がヤジを入れていたことなど、少し理解しかねることもありました。

後者は前代未聞で、議事に対してヤジを入れるというのは、「取材の自由」の範囲を超えた活動家のやり方ですし、立法府に対する侮辱行為です。

 

行政府への監視を第四の権力として行うことは、(感想を読み連ねてから質問する🙋‍♀️のスタイルは道義的にアウトでも)差し支えありませんが、

今回は立法府の議事妨害、司法の退廷措置のように記者証剥奪は当然のことです。

 

擁護されている方について、

 

  • 審議中継を見たが、音声は入っていないし、一部議員が聞こえてないと言っているので、議事妨害ではない。

 

デシベルの話はしていません。ヤジを入れた時点で一発退場です。

 

  • トランプ大統領が特定社の出禁を表明したらFOXニュースすら批判したのに、与党幹部や一部ベテラン議員の記者証剥奪発言を批判するメディアがないのはおかしい

 

立法府として「議事妨害した活動家に対し厳しい処罰をすべき」と取るべき措置について発言しているものであり、米の大統領の恣意的な記者排除とは全く異なるものです。出羽守にすらなっていません。

 

随分第四の権力サイド(自称ジャーナリスト)がのぼせておられるので、本件を機に、本会議場・委員会室への記者・カメラの入室は一律禁止にしたほうが良いのでは、と思うばかりです。

 

どうしてもそれを避けたいのならば、今回の愚か者の懲戒免職は必須ですね。

 

色々考えさせられる法改正の審議でした。

ここまでに。