とっくに衆議院の予算審議も終わり、参議院予算委に入りました。
某党支持者が出席0の例に挙げるおざわぁ先生らしき、記名投票する議員の姿も無事に見届けることが出来ました。
今月も筆不精ですが、宜しくお願い致します。
参議院予算委員会で早速問題視されているのが、初日・2日目の基本的質疑「全大臣出席」とG20外務大臣会合の重複問題。
昨日、友人から「これ〇〇さん(与党大物議員)のせいなの?」と聞かれたので、お説教説明ついでにまとめておきます。
結論:外務大臣が出られなかったことは確かにマイナス。
ブリンケン長官、ラブロフ外相…と米露他の外交責任者が出てくる場、グローバルサウスとの向き合い方が重要な時期に、日本の代表が林大臣ではなく山田(賢)副大臣というのは確かにランクダウン感は否めません。
ただここで、原因は参議院のせいだ、国会が国益を損ねると持ってくる報道姿勢は理解できません。煽っている維新のような一院制論者ならともかくも。
基本的質疑の初日・2日目は全大臣出席、自由に政権の姿勢を質す最大の魅せ場という「セレモニー」の場…参議院の野党は勿論、与党にとっても重要な審議ステージです。
ここを外交日程で「例外で副大臣でもいいよ」とすれば、(枕詞に『先例としない』とかつけても)例外は際限なく拡大していきます。不要論支持者からすれば万々歳かもしれませんが。
参議院側のそうした認識も把握し、基本的質疑とG20外務大臣会合がぶつからないよう、大臣を抱える外務省が国会、与野党に予算審議のタイミングを調整するように、スケジュール調整を頼むべきところでした。
昨年秋にも、財務大臣会合が予算委に直撃して、1週間程度おやすみが入るという謎がありました。記憶が正しければ土曜まで国会を開いて法案審議をした臨時会でした…省庁のスケジューリングの力が落ちているように思えます。
参院不要論については、投票価値の平等裁判アンチの私からすれば、語るに値しません。
衆議院を多数民意反映の府、較差2.0倍以下追求の府とする。参議院は多様性反映の府、選挙区・比例でそれぞれ少数母体(人口少数の地方団体、マイノリティ属性者)の代表も登院して主張できる府とする。
元官僚のとある有識者からすれば、衆参で2倍苦労をかけさせられた恨み辛みもあるのは理解していますが、こうした二院制改革の議論こそ進めてほしいものです。
ここまでに。