とある事務方の備忘録

いち事務方の「私はこう考える」ブログ

潮目が変わる

長い戦いが終わりました…
本来は昨日コメントすべきだったのですが、疲れもあり本日になりました。

 

世間は自公(自民)大勝!と報道していますが、私はちょっと違った見方をしています。

 

維新・N国・新興政党の話題があったとはいえ、自民の比例当選枠は18にとどまる(令和元年は19)。
追い風(後述)があったのに現職の組織内候補理学療法自衛隊・老施協など)が倒れる等、割と苦戦したように思えます。

 

「争点は物価高」と強調されてやや拮抗する(野党優位?)中で一気に潮目が変わったのは、やはり暗殺事件ではないかと。
同事件への国民感情及び本件への小沢失言で、一気に与党に追い風が吹いた。
※それぞれ独自の事情(後述)もありますが、岩手・新潟での小沢氏側近撃破の理由のひとつかと。

 

あの凄惨な事件を歓迎することはありませんテロの是非は言わずもがな、清和研の不安定化もあるので)が、事件がなかったら28勝4敗と大勝にはならなかったのではないか。予想通り21勝程度に留まったのではないか。
数字に笑みがこぼれるのはわかりますが…驕ることなく勝って兜の緒を締めよ、危機感は持つべきかと。
(予想が外れて悔しがっている訳ではありません。念のため。)

 

他にも…維新のタレント候補(特に某裏切り者の人)が通ったことや、「こんな人でも通ってしまうのか」と思わせる少数政党の候補が数名当選したことには、少し頭も抱えますが…
これもまた多様性の府、少数民意を拾う府ならではなのだろう、仕方ないことだ…と言い聞かせることにします。

※文字数のため詳細は省略。

 


特記したいことは、やはり前述の岩手・新潟。
いずれも現職に対し、自民が地元の対極的な異性候補をぶつける王道戦略を展開しました。

 

  • 岩手

盛岡で人気の階さん(小沢氏と不仲)の動きが鈍かった(故に県連と係争中の金銭訴訟も和解を促したが、本人に拒否される)上に、

自民側が昨年の小沢氏撃破(氏は比例復活)を契機に、「2022参院選で左腕(木戸口候補)、2023知事選で右腕(達増知事)を倒す」と攻勢をかけたと聞いています。
弾も平野氏・高橋氏等の従来の面々から、盛岡の老舗ホテル出身の新顔、女性弁護士の広瀬氏に切り替え。階さんは広瀬氏と同窓で、余計に動きが鈍くなったとも。

 

木戸口陣営も手をこまねいていたわけではなく、達増知事と候補のタッグで小沢王国の引締めに走りましたが…まさかの王が暗殺事件を揶揄する失言。これが致命傷になったのでは。
「沖縄みたいな特有の事情もないのに中央に反発して、十数年も時が止まっている」と批判するご地元の方とも話したことがあります。この勝利を機に、変わると良いですね。

 

  • 新潟

小沢側近のベテラン森参院幹事長(立)に対し、フレッシュな男性県議・小林氏を自民が擁立。

西村党幹事長(立)のお膝元+新潟方式により野党優位な風土であるものの、一進一退で互角な戦いを繰り広げました。
小林氏大勝の大きな理由はやはり小沢失言だろうと思うのですが…もうひとつ指摘せねばならないのは、森さん自身のこれまでの立ち振る舞い。

 

過去にブログを書いたことがありましたが…自分の独自解釈で何百何千(万?)もの答弁関連部署の職員を霞が関に待機させた。
何度も自分より立場の弱い官僚を虐げてきた。声を上げる匿名アカウント達を「安倍政権がこぞって弾圧」と批判して被害者ヅラをした。

 

思想の左右・是非以前の段階の問題…積み重ねてきた不徳、被害者からの怨嗟の声がこうした結果を招いたのではないか、と思っています。

参考:https://toarujimukata-s.hatenablog.jp/entry/2019/10/13/020350

 

落選した者に石を投げるべきではないのですが…あの時の恨みはどうしても忘れられないのです。ごめんなさい。
…ともあれ、長いことお疲れ様でした。


ここまでに。