とある事務方の備忘録

いち事務方の「私はこう考える」ブログ

生殺与奪

鬼滅の刃』新作アニメが決まったと拝聴し、早速PVを拝見しました。


いよいよ上弦戦、1期ではOP「紅蓮華」の背景にいただけの上弦達が…と興奮する私のような人間もいれば、
予想通り「遊郭」という一点で攻撃し始める方々もいるようです。
※勿論、表現の自由の範疇なのでやめろとは言いませんが…『銀魂』とか攻撃対象にキリがないんじゃない?(笑)


この辺り、知人にその産業の元従事者もいて、色々なケースの話を聞いているので複雑な気持ちです。
業態に寄りけりですが、いずれにせよ「強要されて可哀想」と一方的に被害者/搾取レッテル、十把一絡げにしてはいけない、とだけ。
※よく分からずに入って後悔、先輩/友達に騙されたという方々もいます。被害者がいないとは断じて言っていないので悪しからず。


…それはそうと、少し前に『鬼滅』ネタで、「生殺与奪」の読みを取り上げている記事がありました。


読みは勿論「せいさつよだつ」、思うままに~だから「生かすも殺すも」「与えるも奪うも」という相反する言葉を使っている…と考えるのが自然だと思うのですが、
某大手新聞社の校閲担当には2割も「せいさいよだつ」が正しいと思っている記者がいた、その理由は…というネット記事ですが、


記事の通り、サイは遺留分「減殺」・貸借「相殺」と減らす、削ぐニュアンスでの読み。生殺与奪は「生かす」の対義語であり該当しない。
「てにをは」を仕事としてチェックする身としては、校閲担当を守りたくても慣習読みだからOK!を校閲する側から言ってしまうのはプロ意識がないと感じました。重複とはレベルが違う。
※キツく言えば椅子引きのネタといい、この新聞社の記者は色々と大丈夫なのか心配になるレベル。


馬鹿にするというより、某大手新聞社の校閲ですらプロとして役割を果たしてくれないのか…というショックの方が大きいのですが、
「論を俟たない」とか「3ヵ月に亘る」とか、この数年で遭遇率の高い「押しも押されもせぬ」とか…小さい部分でもしっかり主張したいものです。


○○政治よりも「ふいんき」「やむおえない」「どくだんじょう」「そのとうり」を許さない事務方の意見でした。
ここまでに。