とある事務方の備忘録

いち事務方の「私はこう考える」ブログ

通る、出る、語る

色々と報道が飛び交う火曜でした。

 

種苗法改正案は無事に衆農水委を通過。

衆本会議の定例日は火木金であることから、今週中に本会議通過でしょうか。

 

未だに「これは農業競争力強化支援法と合わせて、バイエルら外資企業に日本農業を売り渡す改悪法案だ!」と騒ぐ、陰謀論が大好きなモンサントファンクラブ(蔑称)がいるのを観測しましたが…

いちいちトンデモ主張を論破することも疲れるし、ロジハラ予備軍って言われちゃいますから、やめておきます(笑)

 

改正案が通過したのは

 

自民党政権に批判的な日弁連すら知財保護の観点から改正案に賛成する意見書を出した(+伊原弁護士の解説付き)

②①により、野党側が個人農業権派(種子の会)の陰謀論で反対し辛くなった

③総選挙が近いため、臨時国会では法案での対決を控え、学術会議ネタ一本で攻めるとした

 

こんなところでしょうか。

(常会での改正断念時に)伝統農業は守られた!と言っていた謎の方々を思い出すと、色々思う部分はありますが…通過は通過、ひとまず。

 

もうひとつ気になるのは、明日に出る最高裁判決、一票の較差問題。

「全く生産性のない裁判」の代表格ですが、現行の憲法では14条ほかの縛りがあるので、仕方ない面もあることはあるのかな。全くの無駄だけど。

 

月曜の朝日、火曜の毎日と記事を拝見しました。

政権与党に厳しい二紙とは分かっていますが、前者はブロック制を抜本的?と思っている節が読み取れたり、後者は較差是正が良いことのように読み取れたり…昨年の高裁判決後の記事に比べると劣化したような気もします。

 

合憲でも違憲状態でも、結局参議院側の位置付けの見直し、投票価値の平等→政権選択の院たる衆議院と違った参議院の実現は必要でしょう。

較差是正の縛りを弱める/受けない代わりに、英の上院のように一歩引くのか、独のように地方代表性を強めるのか…国会自体が出来て130年です、考えて然りのタイミングではないでしょうか。

※後者(独)は43条、全国民の代表をどう捉えるかで抵触しないか議論ありますが、私は「43条は命令委任を否定する趣旨だ」「参院は全都道府県から代表が集まって全国民の代表を成す」という理解でよろしいかと。

 

投票価値を絶対視して、隣県合区やブロックという人工的で馴染みのないまとまりで投票率を下げる/無効票を増やすのでは、本末転倒。

もう令和の時代です、そろそろ「いたちごっこ」にケリをつけるべきではないかと。

 

語るに落ちて、話が長くなりましたね。

ここまでに。