とある事務方の備忘録

いち事務方の「私はこう考える」ブログ

月の鈴

衆参で代表質問、論戦がスタートする中、別な事に関心を持っていた数日間でした。

 

参院の投票価値較差問題(一票の格差

10/23に比例部分、特定枠について合憲判決が出ましたが、本題は選挙区部分。

10/21に口頭弁論を終えて、11/18に判決となります。高裁を見るにおそらく合憲かと。

 

口頭弁論、被告側(法務省訟務局、実質総務省)の主張で福井県あわら市の意見書が紹介されていました。大きく賛同するところです。

合区やブロック/道州といった制度は投票率、無効票のデータからも、有権者と政治の距離を遠ざけてしまう。較差是正、算数教室のお話を旗印に選挙区をいじって政治参加意欲を奪うというのはある種、本末転倒なお話。

 

早速合憲になった比例を使えばいいじゃないか、と言われるかもしれませんが…

属性マイノリティ(障がい、LGBTなど)と違い都道府県代表の比例での当選は第一党の自民でも票数が足りない(平成28年・竹内功鳥取市長)。他方、都道府県代表が特定枠に頼れば「選挙をしないで通った候補」と揶揄される(令和元年・三木議員)。そう簡単な話ではありません。

 

ドイツ風「地域代表の府」、イギリス風「上院」…いずれの方向性も改革として分かりやすく、衆院と差別化を図れる=較差是正以外の価値を主張できると思います。

ややスロースタート気味かもしれませんが、3回目の合区選挙の絶対回避、不毛な一人一票パフォーマンス裁判の終焉に向けての議論を期待します。

 

種苗法改正案

賛成派の私も、寝耳に水の事態です。

 

死刑、平安法、上記の較差と悉く政府与党と真逆を向いてきた日弁連が、種苗法では知財保護を理由に賛成派として意見書提出。

35歳のアレ及びツイッター上のハッシュタグ遊びしてた連中の主張には)誤解がありますよ、と知的財産センターの弁護士が解説を始めているのは何とも不思議な気分に(笑)

35歳のアレのドラマは見ていません。

 

日程がタイトな上、EPAやワクチン関連法の承認・成立が第一ですが…水産関連法を一本通しました、で臨時会を終えるのはナンセンス。

珍しく追い風も吹いたタイミングです。是非種苗法改正に、新大臣の下で一丸となって取り組んでいただきたいものです。

 

どちらのニュースも大事な話。

引き続き、新規情報、ネタを仕入れて、頭の体操をしていきましょう。

 

ここまでに。