帰りの電車内で、いきなりビール缶を片手に「人権週間か!」「そうか、人権週間か!」と叫ぶ謎の人物に遭遇しました。
経過はともあれ、12/4〜12/10は人権週間。期間中もその先も、他者には思いやりを持って接したいものです。
あれやこれや、高裁判決が気になった週末でした。
あおり運転はともかく、熊谷の心神耗弱の件はいち国民としては納得がいかぬ面が強いです。
死刑廃止反対の論者の極論ですが、これが罷り通るならば障がいを持つ方をけしかけて罪を犯させるという考え方を持つ方も出てくるのではないか…とも考えていました。
我々がブレーキを踏む場所でアクセルを踏み込む、予想以上に邪悪な方々はいるものです。
加害者が日本人であろうとなかろうと命は、人権は尊重されなくばならない。外国人だからと叩く方は軽蔑します。
かと言って、亡くなった方の人権が「終わった」かのような扱いをされるのも納得行かぬこと。いざ、当事者や利害関係者になったならば…と。
話は変わり、参院選の定数訴訟について。水曜日に結果が出揃い、件数ベースでは合憲16、違憲状態2となりました。
合憲が数で勝るも、「僅かでも較差是正」「附則に代わる附帯決議による更なる是正の決意の示唆」による合憲が大勢であり、はいおめでとう〜の話ではありません。
甲子園や「ケンミンショー」に市井が沸くように、人は共通点ある人に親しみを持ちますし、都道府県規定が現行憲法になくとも、憲法より古い区割りに馴染み深い方は数多く。
確か福岡高裁で言及されましたが、合区やブロックで多県から選出された人は、二県対立時にどう動くのか。「全国民の代表として振る舞え」と綺麗事で片付けられはしないお話でしょう。
※九州新幹線の負担や諫早湾などを考えれば、佐賀・長崎の合区などあり得ぬ話です。
司法関係の知人もいるので、悪口ばかり言う訳にはいきませんが…理論だけで世の中は回らないのではないかなと。
ともかくも、今後の議論の趨勢と、後者の方は合区解消の改憲論の真摯な実行を見守り、事務方としてサポートして参ります。