とある事務方の備忘録

いち事務方の「私はこう考える」ブログ

タマが悪い

週刊誌を色々と呼んでいると、北区の選挙の分析(とはまったく言えない)記事がありました。 流石玉石混淆の代名詞AERAさん

 

オーサーはフェミ界隈で有名な御仁。落選した池内さんに色々と肩入れした故の記述だと思いますが…
負けたのは野党共闘が上手くいかなかったから、連合が岡本氏についたから、維新をみくびったから…なんて見当違いも甚だしいですよ。 区議さん先頭にべったり共闘してたやないですか~

 

負けた時に「候補者が悪い」という反省ができるか。

私が指摘するのはこの一点です。

 

公報ひとつとっても、他の候補者は「コロナ克服」「地元の代表」が大きいのに、

一人だけ「ジェンダー平等、気候の危機打開〜」なんて書いていたら「浮く」ことくらい自覚しないのだろうか。
対決姿勢を好む熱心なファンをしっかり掴むのは大事でも、それ以外へのPRということは考えないのか。

この地域はあんたの国政進出の踏み台じゃないんだと怒る方々はよくお使いの市民には該当しないのか。

 

選挙後にひと悶着ありました(もちろん某出会い系利用者の知事の人は支持しません)が、やはり多くの有権者の関心事は「身の回り」。
経済、公衆衛生、外交・安全保障…その辺りの安心あってこその気候・ジェンダー。その辺りすっ飛ばして「気候対策は世界の潮流、牛肉食うな」「男は下駄を脱げ、女に配慮しろ」と絶叫されても「イタい人」と反感を買うだろうと。

 

いち個人としては憲法改正論、特に合区解消派としては、(47条に選挙区策定の規定を入れるのもさておき)92条を改正して都道府県・広域地方自治体の憲法上の位置付けを、とは思いますが…
望む政策に「憲法改正」を掲げる人は多くありません。やはりこれも、気候・ジェンダーと同じ「ベースメントの上に成り立つ」もの。

 

だからといって、必要性を理解していない市井の皆様を愚民だと罵ってはいけない。むしろ関心事に答えつつ粘り強く語り掛けていくのが政治の側のお仕事ではないだろうか。

事務方、市井・政治双方を見ている身として私はそう思います。


しいてチームレッドやフェミの皆さんにもう一つアドバイスするなら、候補者ごとに得手・不得手があるということもそろそろ学習された方がいいと思います。
喋ると票が増える人もいれば、喋るほど「こいつだめだ…」と無党派の票を減らす人もいます。
※道義的な問題はありますが、「体力回復」を理由としての候補者隠しも立派な作戦です。その間は地方議員や後援会が前線に出ればいい。

 

無党派へのPRにおいて、男・男・女という構図、かつ最年少(維新・阿部氏の方が出生は早い)という圧倒的なアドバンテージがありました。12区の主戦場は昨年女性のみの都議補選をした北区であり、尚更女性有利でした。
ポスターも不機嫌な顔で拡声器を持っているのをやめてキレイ目に仕上げられていました。公報を見ずポスター掲示板だけ見て左上に釘付けになった、という方も少なくないと思います。 綺麗なイエローのポスターはアンチレッドの私でもそこそこ評価します。

 

そこで票を減らしたのは偏に池内氏の力量不足です。
捲土重来でご努力をなさっても結構なのですが、押し付けではない「効果的な戦い方」を習得することを期待しております。 あとビラ勧誘お断りの家にビラを入れるのをやめることも学習下さい。

 

ここまでに。