とある事務方の備忘録

いち事務方の「私はこう考える」ブログ

利根川ふたたび

情報収集していると、Googleのサジェスチョンに
衆議院議員総選挙がゲームとしてつまらない理由」
という、とても挑発的なタイトルの記事が出てきました。

 

案の定、著者は時事問題解説の講師で元新聞記者の某氏。
最近の皇室ネタで名を上げる人といい、ここの新聞社のアラ還元社員達は自己主張が強いですね。断じて褒めていません。

 

一人区(与野党統一候補が対決する小選挙区)の増加や合区(異文化選挙区との強制合併)が投票率低下に貢献する、というのはその通り。
投票価値の平等という目に見えない算数を追い求めるが故に、そもそもの投票者がいなくなるというもっと深刻な実害が生じている訳です。

 

「わが県の代表が減らされたら士気も上がりません」

 

はい、その通りなんです。

投票される側の都合はどうでもいいんです。投票する側の士気が上がらないんです。


が…例の訴訟に携わる弁護士団体の主張を鵜呑みにして、最高裁が気にする、是正圧力の空気を作ったのはどなたでしょうか?
「投票価値の平等をやれ」「是正しないのは政治・国会の怠慢」と机上の空論をペラペラと言ってきた犯人はどなたでしょうか?

 

それで「政治が複雑な仕組を採用するのが悪い(かもしれない)」なんて言っているのはちゃんちゃらおかしい話。
現実の政治に責任を持たず、ただ講師として生徒に喋っていればいい人はお気楽でいいですねぇ、と苦笑いです。
※そもそもこの元記者、以前の記事で2015年にボツになった20県10合区がさも正しい(のに、自民が利権から反発して潰した)ことかのように書いていたり、自称ニュース解説者としての知識量を疑うところがある(週刊誌のフリーライターじゃあるまいし)のですが。

 

まあ、あまりアラ還の人をいじめても見栄え良くありませんし、その辺りだと生き方・考え方も修正できないのでしょう…
皇室ネタで擁護論陣を全開にして荒稼ぎの人同様に、反面教師という意味での講師として学んでおくこととします。

 

いい仕事してますね、と嫌味言っておしまい。