夕刻にコーヒーを飲んでいたら、スマホのニュースサジェスチョンに
「国会議員定数削減」よりずっと大切な「定数是正」と1票の格差問題
という記事が流れてきましたので、拝見しました。
著者は時事問題解説の講師で元(毎日)新聞記者のようですが、事務方の私からしてもちょっと出来が悪過ぎるというか… 赤点
①投票価値問題の説明が雑
基本的人権の本質を揺るがす…と修飾語が力強い割に説明が雑。選挙結果への影響力が〜とか、もう少し主観を排した説明をどうぞ。
そしてご存知と思いますが、令和元年度定数訴訟は「参院選」のお話ですよ。政権選択の「衆院選」で2倍〜3倍に怒るならまだ分かりますがね。
②「都道府県単位の方式を改める」しか方策がないのは明白です
明白なんですか?それ、あなたの感…
合区増/ブロック以外の道もあること、判決の使う「二院制の在り方・趣旨を踏まえて〜」とか、東京新聞以外の社説はちゃんと判決を読んで記事を書いていましたよ。私も参院の権限見直しすべき、という立場です。
21日の読売社説とか是非ご参考になさってください。
③脇案の経緯
34人中29人が〜と素人目にはもっともに見えそうな話ですが…さて、元新聞記者なら「根回し」という言葉はご存知でしょうか。
永田町歴はおそらく筆者より短い私でも、脇座長→伊達座長(のちの参院議長)となった経緯位は聞き及んでいます。
④43条の捉え方
特定地域を選挙区、ルーツとする議員でも、43条はそもそも命令委任を否定する趣旨と解されるはずですが…(故に、自民も43条の改憲ではなく、47条+92条の加憲に切り替えたと聞き及んでいます)
「他方の県民の関心が下がる」と流しましたが、投票率の最下位はどこか、無効票率の1位はどこか、地元報道位はお調べになったのでしょうか…?
確かに事あるごとに歳費を減らせ、定数を減らせ、という主張が飛び交うことにイライラする気持ちは分かります。そこは筆者と同意見。
しかし「機会をとらえて何度でも誰も読んで下さらなくても書き続けていきます」と書くくらいなら、原告=平等要請派のロジだけ引用せず、よくお調べになった方がよろしいかと。教職なら尚更。
少し口が過ぎたでしょうか。
でも、こんなニュース解説をされたら「やってられない」人、私だけじゃないですよ。
ここまでに。