とある事務方の備忘録

いち事務方の「私はこう考える」ブログ

大きな溜息

熱中症アラートとは別な問題で頭を抱えていた一日でした。
いや、ちょっと国会図書館にお仕事で行っただけで汗びっしょりになったりと、暑さにも苦しめられましたが…

 

落選運動表現の自由!」
落選運動に権力の暴走に歯止めをかける可能性!」

 

こんなことを言っている人が居るということ、そして賛同する意見を見かけることに、です(大きな溜息)。

 

公示・告示前なら他候補者が定まっていないからOK(落選運動=特定候補応援の事前運動とならない)でも、後なら勿論OKだと言われても、
そして弁護士様や大学教授様が違法ではないと触れ回っても、「落選させる」という目的で動くことへの違和感は拭えません。

 

永田町の政治人として、またカラスも務めたことのある身としては○○落選運動ではなく、
○○の対立候補××陣営/△△陣営で当選運動、つまり○○ではダメだから××/△△を押し上げてとプラスのお願いをする方が、胸にストンと落ちます。

 

今の政治・政権の捉え方は(各々の立場で変わるものなので)さておき…
ライバルと選挙カーがすれ違った時でも「××候補、最後までお互い頑張りましょう」と称え合う紳士協定の業界で、「落選運動」というマイナスのベクトルを派手に持ち込むのも…
※勿論、目に見えない妨害ならばOKと肯定する気も毛頭ありません(ネット上の空中戦含め)が、落選運動は露骨すぎでしょ…

 

以前にも、白鵬関がかち上げをした際(だったかな?)に「横綱相撲」という話をした気がしますが…
「勝つためなら」「相手が(俺・私から見て)酷い奴だから」といってOKの範囲が広がっていくと、あちらこちらに形振り構わない人が増殖→いずれは迷惑系ユーチューバーを笑えない世の中にならないか、と危惧しています。

 

もちろん、奇抜なファッションに加えて突拍子のないことを言えるのも表現の自由ですし、政治/選挙の現場と距離の遠い学者様ならではの発想とは理解しています。
ただ、万が一本気で言っているならば、貴方に軽蔑の視線を向ける方も出て来ることは、ご自覚なさいませ。

 

ここまでに。