とある事務方の備忘録

いち事務方の「私はこう考える」ブログ

Stay Homeから考える

「Stay Home」の流れもあり、色々と考え事をしていました。

 

①医療の件

看護師さんの「自粛要請に従わず、クラブに行って感染した患者へのやりきれない怒り」ツイートを拝見しました。

過酷な医療環境の下で、どんな背景でも命は等しく救わねば…といってもやはり人。フィジカルにも、メンタルにも限界はあるものです。

 

医者の友人からは、転倒などの非発熱急患が感染者だったケースもあり、事態は全く笑えない状況だと拝聴しています。

あまり好きな言い回しではありませんが…この状況ではあらゆる職種が「医療者ファースト」、彼らの負担を増やさぬよう、動くべきでしょう。

 

資格を持ってない、持っていても逃げずに戦えるか分からない自分としては、診療報酬アップ以外にももっと実のある支援をしろ、とか訴える位しかないのが何とも歯痒いですが…

ともあれ、一般人の根拠のない「私は大丈夫だ」は大変危険です。プロの足を引っ張るなかれ。

 

②テレワークの件

私の近くでも話題のZoom=テレビ会議のシステムが急ピッチでテスト運用されたり、人気の芸能人達が「リモート飲み会」を試して利便性を見せたり…テレワーク/リモートワークの流れは以前よりは出来ています。

…が、あくまで「以前よりは」であって、通勤出社せねば回らない業態の企業団体は数多くあります。そこに「テレワーク/リモートワークを!出勤者を減らせ!」と訴えても反感を買うだけです。

 

できない業界に対しては、わが職場もそうですが、少しでもリスクを減らす…ピークに対する時差出勤/職場のチーム分け等の運用をお願いするのも一考ではないでしょうか。

路線や駅によっては始発や昼も…という路線もあるでしょうし、リスクを0には出来ませんが…反感を買って「何も変えない」となってはいけません。

 

「医療者ファースト」と言った矢先に話が違うじゃないかという指摘はあるでしょうが…現実に即して少しでもリスクを減らすには、「減らせ、減らせ」一辺倒ではない広報を。

経産省所管のテレワーク導入助成金それ自体は悪くない発想です。が、やはり合わせ技を考えるべきで。

 

③広報/情報発信の件

布マスク、テレワーク、そして例のコラボ動画ですが…

どうも最近お上には世論の読み違え+タイミングの悪さが目立つ気がします。平時の余裕がないという事情は理解していますが…

 

わが国の緊急事態は、勿論空気感の重圧はあれど、やはり要請ベース。他国と比して民度がどうこう〜という擁護はさておき、理解と協力があってのものです。

世論分析のプロ、永田町/霞ヶ関とは違った感覚を持つブレーンを登用する…というのも必要ではないかと。

 

悪意ある編集は例外としても、やはり受け手がどう受け止めるかが最重要です。

自分の意図と違った伝わり方に…と後々謝っても、一回付いたイメージは拭い難い。是非、広報/情報発信戦略は軽視しないで欲しいですね。