とある事務方の備忘録

いち事務方の「私はこう考える」ブログ

ハラ増殖のはなし

常会前半の山場、来年度予算が無事成立を迎えた水曜日でした。

 

「30日ルールもあるし、実質3/1で終わりじゃないか」というお声もありますが、自然成立を迎えては二院制、参の意義が問われるもの。

毎年のルーチンとはいえ、裏の与野党間の交渉努力があっての結果。熟議良識の院でひとつの答えが出たことは評価さるべきと思います。

 

今日も色々と調べたり、記事を読んだり。

様々な価値観に触れる仕事故にモヤっと来る話も多々ありますが…とりわけ腑に落ちないのはハラスメント関係でしょうか。

 

最近では打合せ等で出されたコーヒーを飲む=カフェイン摂取を強要される「カフェハラ」という言葉もあると耳にしました。

コーヒー以外にも入っとるという野暮な指摘はさておき、事務方の感覚としては飲まずに席を立つケースの方が圧倒的に多く、むしろ食品ロスの心配をしていました(笑)

 

万人受けするお茶にする、出す前に好みを聞く等、対策が容易故にヌーハラ=すすり音同様にハラスメントまで行かないのでは?というのが本音。露骨な嫌がらせをしない限り。

新語・流行語を狙うわけでもないのに、ハラが付く単語が増えてる…悪く言えば平成の謎、良く言えば価値観の多様化だと思います。

 

肝心のハラ本筋でも、パワハラ認定のハードルが低いと感じる今日この頃です。

近いものだと、競馬関係の採用内定者の不適切ツイートに対し公開状態で叱ったからパワハラだ!と議論が生じている事案も。

 

パワハラの定義も確か厚労省で、

①職場内の優位性から

②業務の範囲を超えて

③身体/精神的苦痛を与える

だったかなと。②③辺りはいくらでも広げようがあるのではないか、と思います。

 

某裁判官の案件など、ツイッター投稿への指導がパワハラと議論になった事案はありますが…③のハードルが低くなり過ぎているのでは。

「自分に1mmの非がない」だと心底言い切れる事案でなくば、向きにならず指導に沿って改善する寛容さ、器の大きさも必要と思います。

 

純粋な被害者は救われて然るべきですが、自分から弾に当たりに行く、或いはフリをする方々は勝手が違います。

結果、本当に救われるべき方々までが色眼鏡で見られ、救われなくなるのではないか…と。

 

どうにも万人共通の正解はない話でしょうが、今後も考えていきたいものです。