とある事務方の備忘録

いち事務方の「私はこう考える」ブログ

奨学

お仕事を一緒にしている議員のご子息や、社会人から大学に入った友人のことも考えながら、教育について考えた木曜・金曜でした。

 

高校の後輩にあたるご子息は無事に大学合格、おめでとうございます。残念会ではなく祝勝会になったようで何よりです。

何故か、東大の落語部を探しているそうです。山口おべん辺りなら知ってるかな…?

 

大学時代とは良くも悪くも自由…その自由の中で何を勝ち取るか、それが試される期間だろうと思っています。

とはいえ、受かりたての頃に将来ばかり見ても頭が痛くなるかもしれませんね。良きお父上とゆっくり慣らしていけたら。

 

大学、つまり高等教育について、奨学金拡充や授業料負担軽減が話題に上がります。

低所得のご家庭への支援は共通認識のようですが、更なる拡大や要件については与野党で意見が分かれます。

 

高校卒業で働く方々との平等を考えれば、成績要件は抜かせないかと。範囲拡大メリットより悪用リスクの方が大きいでしょう。

機関要件、つまり対象となる大学に条件を付けるのも必要でしょう。教育内容への介入、大学の自治を害し得る批判もありますが…

 

勿論、成績要件だけでは科目点数に結果が出ずとも可能性未知数の若者たちを取りこぼすかもしれません。動機や意欲等も、面接ほかで評価すべき話でしょう。

ただ、教員の評価で第三者的に意欲等を客観視できるのか。好き嫌いで評価が左右され得ると見れば、成績要件より危うくも見えます。

 

授業料の仕組みも少し不勉強なのですが…幼児教育無償化での保育料の議論のように、

「負担を軽減されて学生に余裕あるみたいだし授業料上げようか」

と考える輩が出てこないだろうか、という不安もあります。負担軽減自体は賛成ですが…

 

大学の事務統合も、名古屋大学岐阜大学間で行われるようです。

事務作業や費用を抑えつつ、合併と違い大学の名前が残るのは、両大学のOBらもホッとしたところではないかと。

 

研究費用や専門家を集中出来る部分もあれば、採算性による一部切り捨てや、ポスト減による研究員の競争過熱のリスクもあります。

役所や民間企業に見られるような、学内の出身派閥争いも出てくるかもしれません。どんどん統合すべきという意見は短絡的と思います。

 

新しい試みには、予想外の何かが伴う。それを無責任に容認して、良くも悪くも影響を受けるのは将来世代。

教育関係の法案審議をキッカケに、ある1つの見方で全肯定/全否定することなく、引き続き色々な視点から考えていきます。