とある事務方の備忘録

いち事務方の「私はこう考える」ブログ

GCM

7月最終日は中々バタバタする日でした。

張り上げた声や歩き疲れた両足があっての成功だと思えば、少し満足感もあるものです。

 

昨今のニュースで気になったのは、名古屋城のおはなし。

 

名古屋城の木造再築にあたり、エレベーターを設置するか否かという話があります。

名古屋市バリアフリーについての計画を策定している以上努力する義務がある他方、木造再築は家康公の名古屋城を再現するためのプロジェクトでもあります。

 

歴史好きかつ五体満足の私としては、名古屋城には現行の方針通りエレベーターを設置しない方が良い、という意見です。

バリアフリーは素晴らしい理念ですが、かつての名古屋城の再現という本旨が失われては遊園地のアトラクションと変わらないかと。

 

もちろん、エレベーターを設置しない=障がい者お断り、にするつもりはありません。

河村市長の説明通り、車椅子ロボット等の最新介護技術を活用するなど、代替措置を用意して臨むべきと…それで満足しないが故の署名運動とは分かってはいますが。

 

政治の世界とは、このようにどちらにも理屈がある正反対の主張を受けて、白地の領域に線を引かねばならないもの。

特にそれを感じ、なおかつどちらにも組したくなるのが諫早湾の開門/閉門問題です。

 

開門・漁業の佐賀県と、閉門・干拓農業の長崎県、いずれの主張も然るべきもの。

どちらも漁業/農業を生業にしている方がいるので簡単に結論は出し得ない、隣接県で利益の造反する事例です。

 

AIが自動に決定するシステムならさておき、人の子である限り、感情その他に動かされるものです。

双方の背景を見て聞いて、そして悩んでから…決して軽々しく線を引いてはならない話です。

 

さて。

 

ビジネスも、プライベートも、自分と異なった背景の方の意見や価値観を踏まえ、自分と相手の最大公約数を目指すもの。

相手に無理を強いることは言わずもがな、自分を圧し殺すことも宜しくありません。

 

8月からも、引き続き線を引くに当たっては、最大公約数を目指して頑張って参ります。