昨日は、同高の友人の結婚式に参加させていただきました。礼服着用は約半年ぶりです。
素晴らしい演出を楽しみながらも、色々と考え事もありました。されど、焦るべきことではないと私は評価しています。
どうあれ、友人にとって一生の思い出となる式が無事に終わり何よりです。末長くお幸せに。
結婚式の演出で、毎回戸惑うものが「ファーストバイト」。
内容自体はケーキを新郎新婦が互いに食べさせあって絆を確認する〜という、ある種の「大人版お食い初め」で微笑ましいものですが、どうも語感に違和感が。
日本人ならではの感覚なのかもしれませんが、「バイト」というと私はやはり「アルバイト」の方が先に頭に浮かび、なかなか噛む意味の方が出て来ません。
はっきり言ってしまうと漫画「GetBackers」の主人公の技に「蛇咬(スネーク・バイト)」というのがあった位で…
単にお前が不勉強なだけだと言われたら反論も難しい話ですが、誤解を招かないよう「ファーストイーティングorファーストシェアリング」とかにした方が分かりやすいと、私は思います。
※軽く調べたら「ケーキシェアリング」と呼ぶ方もいるようです。
私は語感にケチを付けただけですが、世の中は予想以上に広く、この演出そのものが気に入らない!という方もいるようです。
男→女の口上が「一生食べさせて行く」、女→男の口上が「一生美味しいご飯を作る」というのがジェンダー差別と捉える方、
あるいは女→男のスプーンが大きいのを「男は女より沢山量を食べる」差別と捉える方など…
なるほど、私は昨日の式でも、昨年の友人らの式でも、微笑ましい演出(スプーンのサイズはある種の笑い処)だと思ったのですが…ふむ、そういう見方もあるのだなと。
「こういう奴マジめんどくせえ」と躱して終了の方もいるかもしれませんが、私は全く的外れだとは思いません。
自炊生活をしている故、飯を作るのは新婦だけとは私も考えないし、共働き世帯は増加傾向のご時世、確かにご批判は一理あります。
ただ、日本的差別、家父長制がどうという批判は的外れです…というのも、英語表記の時点で察するべきかもしれませんが、これは欧米から来た風習のようですから。
そして是か非かを決めるのは、参列者でもなく親類でもなく、新郎新婦のお二人の専権です。大切な門出を祝う気持ちより、私的感情を優先するのは、あまり良いとは思いません。
人の世には様々な考えの人がいて、出会いを経て学び、時にプラス、時にマイナスな影響を与えつつ与えられつつ、生きるからこそ面白い。
誰とでも仲良くしなさい、とは言いませんが、いちいち考えを全肯定、或いは全否定しては、つまらないものです。
どうあれ、コーヒーブレークに美味しいバームクーヘンを摘みながら、平和に暮らせることが一番でございます。
他の洋菓子屋には申し訳ないのですが、やはりバームクーヘンはユーハイムが王道でしょう。未体験の方は是非ご賞味くださいませ。