とある事務方の備忘録

いち事務方の「私はこう考える」ブログ

Thank you.

地下鉄に揺られる、帰路の途中。

3/9だから「サンキューの日」だ…というのは、ご批判の通り些か安直かもしれませんが、我が身を振り返る絶妙な好機ではないか、と考えていました。

 

親兄弟や亡き祖父母、中高大やその他の友人、恩師や元上司、そして私に影響を与えた大切な方など、感謝する相手は多々思いつくものです。

報いることを思えば、まだまだ歩みを止める訳には参りません、しぶとく前を向いて1日1日を過ごしていきましょう。

 

さてさて。

 

直接の面識はございませんが、事務方のモデルとも言える大先輩のお一人が、この度退職する運びとなりました。

内輪故の甘い評価かもしれませんが…私からすれば、泰然自若というか平時のストレス耐性に優れており、されども攻める時には攻める、良くも悪くもこの界隈の教科書のような人だったと思います。

 

納得行かない振る舞いも、全くなかった訳ではありません。「そこは◯◯すべきだろ」というツッコミを内心したことも多々。

それでも、若輩ながら事務方の苦労を少しでも共有した身からすれば、大先輩の生き抜いた35年は決して軽視出来ない、尊敬すべきものだと思います。

 

政治家からも、国民からも、なかなか感謝の光というものは、事務方には刺さないものです。

「残業代が払われてるからいいじゃないか」、「ムダな経費だから数も給料も減らせ」…内外から厳しい声をもらうことの方が多いのはまず間違いないでしょう。

 

それでも35年間ずっと、国の為に尽くされた、大切な方の為に働き抜いた。1つのミスを以て生き様を否定されることは、まさに「木を見て森を見ず」、悲しい話だと思います。

ふと休憩中に私の両眼に浮かんだ涙は、単なる寝不足と欠伸からの反射だけではなく、感情に起因するものもありました。

 

評価とは立ち位置によって変わるもの、今後の流れ次第では私も考えが変わるかもしれませんが、それでも今はこう言いたい。

「35年間、お疲れ様でした。」

願わくば、その知見を世のために活かしつつも無理せず、まずはゆっくり休まれてほしいものです。

 

感謝の光といえば…そういえば今日何かと私を気に入っている先生から、些かからかい混じりながらも労いの一言をいただきました。物理的なものでしたが(笑)

事務方たる者、仕事の相手に選り好み、贔屓や特別な感情は禁物でありますが、やはり嬉しいものですね。

 

「人より汗をかきましょう、手柄は人にあげましょう、そして直ぐに忘れましょう」

これからも今まで以上に、お力になれるように精進して参ります。