とある事務方の備忘録

いち事務方の「私はこう考える」ブログ

ふと思う 国会中継

職場のテレビはNHKなのですが、今日のネタは日馬富士関引退とミサイル、そして国会中継でした。

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国会中継の評判を見ていると、周知が足りないせいか色々誤解を生んでいるようなので、軽く解いておきたいと思います。

 

①まず

衆議院参議院は別。これ本当大事。

 

②時間配分 その1

与党(野党)寄りの方は今日の国会中継をご覧になって「野党(与党)の質問時間は無駄だ!2:8とか言わず減らせ!」と、思うかもしれませんね。

何を有用、何を無用と考えるかは貴方の自由ですが…

 

それは衆議院の話。

参議院は質問時間でそんな揉めてません。

 

③時間配分 その2

「若手の質問のために、時間配分を見直せとか言った癖に、爺さんばかりじゃないか!」

多分Tさんを見て、そう思われたのかなぁ〜と思いますが…

 

それも衆議院の話。

※若手云々の話もないので、参議院与野党ベテランを出しています。自民は政策審議会長、民進は党首と幹事長、公明も共産も幹事長…

 

④質問 その1

「野党の質問って短過ぎて、聞き取れない上になんか感じ悪い!」

後半はさておき、前半について。

 

参議院予算委員会では、「片道方式」という変わった持ち時間カウント方式を取ります。

「ナントカ君〜」と呼ばれて起立する→質問をぶつける→椅子に座る、という質問者側の時間しかカウントしません。

 

つまり、大臣や官僚が答える時間はカウントをしないので、短い質問をすればバンバン政府や官僚等から答えを聞き出せます。

卑怯だ!と思われるかもしれませんが、政策の非を質問する、戦う姿を見せるのが野党の仕事でもあります、ご理解ください。

 

どこの小政党とは言いませんが、少しやり過ぎな人もいるのですが。

 

⑤質問 その2

「与党の質問長ぇよ!演説か!中身のない話はいいから早く聞けや!」

これまた、後半はさておいて…

 

野党議員の1人に割り当てた時間が、仮に30分だとしましょう。政府が答える分も見込んで、氏が使う時間は2.5倍の75分でスケジュールが組まれます。

しかし、現実は政策論争に熱が入り、20分程度オーバーします。これが野党議員の全員に発生したら、後ろにスケジューリングされた人数の少ない党は夜中放送に回されます(泣)

 

オーバー分を調整するのが与党、特に第一党の自民ですね。

与党の質問って演説みたいに前置きが長いでしょ?決して無駄な質問をしたい訳ではないんです、オーバー分を既定路線に戻してるだけなんです。

 

ごく稀に、当てはまらない方もいますけど…

 

与野党の立場

せっかくのテレビ中継です。

与党は、国民に広く政策を説明するのが仕事。野党は、国民に追及する姿を見せるのが仕事。

 

時に、耳が痛い話、がっかりする話もあるかもしれませんが、温かい目で見てください。

決して好き嫌いするな!とは言いません。私も好きな政党、嫌いな政党がありますから。

 

⑦議員の位置

「前の方に美人議員がいるのはカメラ意識か!汚いぞ!」

あー、◯川前大臣さんですね。美人か否かさておき、私は年下派ですけど…

 

委員会の理事、つまりヒラじゃないベテランの議員が前に座るだけだと思います。

前も元女優の方に対して似たような文句を見たような気が。

 

⑧最後に

万人が納得の議論とはそうそうありません。

ただ、国会の場に立つその人の後ろには、老若男女正邪左右を問わず、支持者がいる。それを忘れずに見てください。

待っている人が誰かはいるのですから。

 

あんまり難しい話をすると、視聴率が下がってNHKに叱られそうなので、この位に。

思い付きで書いた駄文が、ご参考になれば幸いです。