とある事務方の備忘録

いち事務方の「私はこう考える」ブログ

マナーの檻

「クレジットカードを使うときは、店側が損をしているのだから、スミマセンと申し訳なさそうにしましょう」

このキャッシュレス決済の時代になかなか変わったマナー?をお見かけしました。

 

サイゼリヤはなぜ安い?等からクレジットカード可の店に安からぬ加盟料負担があることは周知の事実でしょうが…客にそこまでの心理的負担を求める方はいるのでしょうか。はて。

ルノアールとかカードが使えない店で悪態をつくのはダメとしても、使える店で使うことにケチをつけられる謂れはなかろう…というのが私の立場です。

 

ちなみにこのマナー?には「間違ってもゴールドカードをこれ見よがしに出してはいけません」という下の句が続くようです。

こちらも俺はゴールドカードだと威張ることは良くありませんが、マナーより個人の負の感情がなんか垣間見えるような…

 

もうひとつ気になったのは、他者からいただいた食品を仏壇にお供えすることはマナー違反なのか?という話。

粗品/つまらない品でも、いきなり仏壇にお供えされるとなんだか…」という意見を見かけました。

 

私は地方の出身なので、夕飯を食べる前に曾祖母の遺影にお供えしてから…という場面も多々経験しています。誰かがつまみ食いすることはありませんが、気持ちの問題です。

単なる毒味ではなく、良いものだからお供えする…先祖信仰に留まらず、ある種貰った品へのリスペクトを示す行為だ、という立場です。

 

ただ、国民皆が先祖信仰していることはなく…無言でいきなり仏壇前に品を置かれたら違和感を覚えるという方も、いてもおかしくないでしょう。

「折角良い品をいただいたから、先祖にお供えしてから大切に食べますね」と、ひとこと言うのも工夫かもしれませんね。

 

他にも内定辞退の連絡はメール/電話/手紙/訪問かとか、お賽銭は◯◯円が良い/悪いとか、ネタに事欠かないのがマナーの世界。

良い風習は守りながら、改めるべきものや謂れなきものは駆逐していく…という心意気で、進んでいきましょう。