とある事務方の備忘録

いち事務方の「私はこう考える」ブログ

ふと考える ベビーカーの話

満員電車の中で前に立った人に英単語帳をグサグサ刺された朝でした。

勉強すること自体は応援したいのですが、スマホや本の類はやはり他者との適当な距離感があって展開すべきとも思うので、少しムッとしてしまったり…

 

という自分の心の狭さ?を前座を書いたのは、朝の満員電車からふと、ベビーカー問題について少し頭を整理したかったからだったりします。

一部で「ベビーカーを畳まずに電車に乗ろうとするとイヤな態度を取られる」という話です。

 

まず、舌打ちや実力行使=蹴る、ワザとぶつかる類は、電車がエリアストレス高かろうとも論外。

他方、内心で邪魔だと思うのは絶対的自由。内心、外に表現しない限りの自由です。

 

その上で、スペースに余裕ある電車の場合、畳まず乗車するベビーカーに周りが自然な配慮をすべきなのかなと。

車輪持ち上げをヘルプする姿はよく見かけますし、ドア脇にいるときは私もやります。降車/乗車の人の流れに巻き込まれないよう、角スペースを譲ってあげるのもいいですね。

 

…ここまでは、だいたい皆が到達するのではないでしょうか。

ではラッシュ時、満員電車におけるベビーカー問題如何?というのが、解を出すことが非常に難しい問題だったりします。

 

極論界代表を紹介するならば、「スペースが出来るように中の乗客が降りるのが当たり前だろ」から、「ベビーカーは女性専用車両=正確には女性優先車両に黙って乗れよ」まで、様々な意見を見かけています。

様々な通勤事情を持つ方に降りる負担を当たり前に強いることも、男女対立を煽る優先車両に今更役割を期待することも、私は同意しかねます。

 

いち満員電車利用者としては、ベビーカーを畳んでお子さんを庇うように抱いてもらう、周りは少しでもお母さんを押さないように耐える…という提案が思い付きます。

ただ、混雑率が高過ぎて配慮する余裕がない電車もあるでしょうし、全てのお母さんに子どもの体重に耐え得る力がある訳でもありません。

 

これも路線に依る部分がありますが、ズレ勤というのもひとつの提案です。

朝早くに、或いは職場に通勤事情の理解を得て遅くにとか、ラッシュ時を避ける策を採る。流石に始発〜10時台まで満員という車両はないだろうという前提での話になりますが…

 

この話をする時に、よく外国「かぶれ」の無責任なライターに見られるのですが、「日本人は不寛容だ、改めよ」という結論に持っていくことだけは絶対NGです。

私の提案もお母さん方に負担を強いる形になって心苦しいのですが…やはり他の乗客にもそれぞれ大切な事情、内心の自由があります。

 

そうした意識もなく軽々しく「子どもに優しくない日本人」と斬り捨てるのは、他の乗客の反ベビーカー意識を焚きつけることになる。

その位の想像力は働かせてほしいものです。海外の事例を紹介して日本人を教化してやる目線から得られるのは、理解・受容ではなく反発・対立。下手をすれば悪意ある実力行使する輩が増えかねません。直ちにやめていただきたい。

 

ベビーカー側の気持ちも、他の満員電車の乗客側の気持ちもわかります。子どもには優しい社会でありたくても、どちらかだけに100%肩入れすることは出来ない問題です。

もどかしさはありますが、皆で少しずつ考えていく、乗客の中に理解者をジワジワと増やすのが大事なのでは?と思いました。

 

…引き続き、意見を集めたり利用者に話を聞いたりより考えを洗練して参ります。