とある事務方の備忘録

いち事務方の「私はこう考える」ブログ

ゆめゆめお忘れなきよう

台風19号が関東地方接近、で大騒ぎの週末でした。

 

北区は雨が強い程度でしたが、他の23区はそうではない旨、また実家からは東から雨が吹き込んで大変という話も聞き及んでいます。

自分はたまたま難を逃れただけの話…被害を受けた方々にお見舞い申し上げると共に、生業の再建や心の復興の一助となるべく、尽力してまいります。

 

台風関連であまり政治的な話をするのも何ですが、どうしても書いておきたい話があります。

 

この台風接近の最中、霞ヶ関で「予算委員会の通告が来ないから、台風接近でも待機が解除されない」という話がありました。

当の「通告を出してない」疑惑の方は出したの一点張りで、まったく話が噛み合っていませんが…国交省の友人曰く事実であると。

 

他の方も指摘していますが、「形式的な処理完了」と「実務的な処理完了」の意識差があるようです。

前者の時刻がいわゆる〆切前であれば、狭義的には〆切は守ったことにはなるのかもしれません。が。

 

「形式的な処理完了」といっても、それを見て作業する方があたふたしないよう、

通告には「こういう趣旨の質問をするからね」と書くand「質問の趣旨が分からないなら◯◯に問合せしてね」というやり方がポピュラーです。

ただ、件の方などその辺りの気遣いをやらない人もいます。

 

どう作業発生するか、最近の話題で例をあげると、

「幼児教育・保育の無償化について」 ※問合せ不可

と通告されたら、何を聞いてくるか分からないので関係省庁はあらゆる質問を想定して準備しなければなりません。

「森の幼稚園=建物を持たない施設が対象外なのはこのまま?」「待機児童が増えるかもだけど対策はやってるの?」「多忙化しそうな保育士の職務待遇は改善されたの?」等…少しでも関係があるネタは全部公式見解を整理しないといけません。

 

もちろん、野党側からすればTV中継入りの予算委員会で自分の問いに満足に答弁できない大臣が映らば信頼失墜→自分達に任せて!とPRできます。

ただ、大臣答弁は所謂各省の現時点の公式見解で、その答弁に抜かりがあることは、単にポンコツ大臣の資質問題では済まされない訳で。

 

「関係ない部署は帰らせていいじゃん」

こんな趣旨の発言がありました。その関係ありなし判断にミスがあったらどうなるのか、公式見解の準備ができていませんと喋ったらどうなるのか、是非想像力を働かせていただきたい。

 

百歩譲って、ただの三連休前だというならば非人道的でも、やむを得ない面はあります。

しかし、今回は南方から台風19号が接近していると誰にでも分かる状況でした。そんな時でも私が政府を追及する姿勢がTVに良く映えることが大事だ、と思う人間性は如何なものか。

 

霞ヶ関総出でデマを流してる!という声もあるようなので、書かせていただきました。

そんな暇じゃありませんし…霞ヶ関の皆様方も心を持った人間。人の恨みや怒りは簡単に消えはしないこと、ゆめゆめお忘れなきよう。