とある事務方の備忘録

いち事務方の「私はこう考える」ブログ

チャリティのはなし

最近よく耳にするのが、募金関連の話。

レジ脇にある災害/貧困支援等の募金箱によく小銭募金をする身として、ちょっと思うところを。

 

一部で募金を頼まれた→貧困進展、格差拡大という結論につなげるエピソードの発信が見受けられるのですが…

所属組織の見解はさておき、私個人としては「情報社会の進展で従来は目立たなかった現象がネットで取り上げられるようになったのでは?」という気もあり、最近の現象だと言われるのは違和感も。

 

募金自体、放火事件に便乗した怪しい募金もあったように、運営主体を疑わないといけないケースも。

たかが1円/10円だとしても塵も積もれば何とやら、善意の募金が不味い用途に流れないか心配をせねばならないとは、なんとも嫌な話です。

 

善意につけ入るパターンでは以前、埼玉の某駅にて「外国人カード読み」の募金詐欺に遭ったことがあります。

外国人が道を尋ねるかのように近付き、「恵まれない国の方々に募金して下さい/募金します」と印字されたカードを通行人に読むよう頼んで、読み終わった所で募金をせびるスタイルです。

 

「読みました」とカードを返却すると「募金してください!」と食い下がるので、「読めと言われたので読みましたが、何か問題が?」と言い返して立ち去ることに。

十中八九良からぬ方々に利用されている外国人女性には申し訳ないのですが、やはり強制力が働くよう仕掛けるのは、仮に詐欺でないとしても私は是とは思えません。

 

国々の幸福度を図る指標で「寛容さ」が「募金の有無」とされているのも、私には違和感があります。日本が東南アジアより下位だから気に食わない、というレベルの話ではありません。

募金以外にも他者への慈愛の示し方はありますし、ランキング結果を受けて募金せよと強制力が働くのは、募金の趣旨と違うのではないかと。

※この辺り、内申書の評価ネタや東西の宗教観の違いまで踏み込むと話がややこしくなりますので、割愛しますが…

 

ともあれ、今後も理念に共感した募金活動に、自分のペースで募金していこうというのが私のスタンスです。

この辺りは今の家族とも、将来の家族とも、色々と意見交換したいですね。正解はひとつではない話と思いますので。