とある事務方の備忘録

いち事務方の「私はこう考える」ブログ

情の時代

無事に臨時国会も閉会し、8/6を迎えました。

 

今日は夏の甲子園の開会式、広島の平和式典があります。

どちらもこの日を大事に思う人がいる、そしてそれぞれ時代の移り変わりに伴う課題がある…引き続き現代を生きる者として、考えていきたいものです。

 

昨今はネットでもシンギュラリティ、より狭義ではAIがヒトの仕事を奪う話をちらほら見かけます。

AIに奪われる仕事の一覧としてリストも上がりますが、ある事象を見ていても「全てが奪われる」とは私は思いません。

 

人間の感情というのは、そう単純ではない。

 

ある業界の話ですが…ライバル会社Cと合併したら業界トップの会社Jに勝てるかもしれないと、D社の社長がC社から来た吸収合併的なオファーを受けようとしています。

合理性、損得だけを追求するなら、合併をした方が良いでしょう。AIならそう判断するかもしれない。

 

しかしながら、内訳を知る身としては、私はお受けにならない方が良いと思っています。

・元々、C社はD社を裏切って独立した人の集まりである

・業界のシェア争いの中で、C社はD社に多くの嫌がらせを行い、D社には業界を辞めた人がいる

・それでも負けずに成果を上げていくD社を信じてきた人達がいる

これらの要素、社員の思いをしっかり考えるなら、私はしっかりと社長に断って欲しいと思いますが…いやはや、器が問われる展開ですね。

 

もちろん、感情だけではヒトは生きられないことは分かっています。

好きという感情だけで好きな人とは付き合えない、負けん気だけで勝負に勝てるならば苦労はしない。実がなければ結果はついてこない。

 

他方で、実だけあればOKという訳でもありません。

人である以上、相手には自分とは違った思いや価値観がある、それに目配り・気配りをしながら物事を進めることこそ重要だ、とも。

 

そんなことを考える、8/6でした。

大切な方を思いつつ、今日も手を足を動かしていきましょう。