とある事務方の備忘録

いち事務方の「私はこう考える」ブログ

衆参予算委が忙しい月曜でした。

途中に海画像が流れる=紛糾することもありましたが、九州場所も終わっていることもあり、放送枠に収まって何よりです。

 

漢字検定の勉強をした身として、月曜一番気になった話は「碍」の常用漢字入りが先送り、というニュースでしょうか。

常用漢字入りすれば法律や公用文で「障碍」という表記がオフィシャルになるのですが、一字のみ追加という前例はないんだとか。

 

私自身は健常者ですが、知人に鬱を患った人がいる故に、いち個人としては「障害者」表記の「害」の字のマイナスなニュアンスを嫌う側の人間です。

故に文書を書くときは、例の雇用水増し問題等でも「障がい者」と平仮名交じりにするクセがあります。ワードに間違ってます、とよく赤い波線を引かれますが…

 

ただ、障がい者の方にも「平仮名交じりの方が気持ち悪い」「害を避けてますと気遣いしてる感がイヤ」という意見があることも存じ上げています。

この辺りは価値観の違いでしょうが、不快感がより少ない表記を使っていきたいものです。

 

似たような問題で「子ども」という表記も使用しています。独り身ですが、こちらも「供」の字が子=親に付いてくるもの的なニュアンスを持ってしまうが故にです。

こちらも、文科省が差別表記でないと公式判断した事情は知っていますが、ついつい平仮名癖になってしまったというか。

 

所詮言葉遊び、気にするなんてみみっちいな、とお感じになるかもしれません。

されど、言葉と向き合う仕事をしているとついつい目敏くなってしまうことは、ご容赦いただけたら幸いです。

 

…少し話がズレますが幼少期、ある工場の「鉄鋼」の文字が「矢」になっていると指摘したら

「金を失う、という並びを嫌うから」

と教えられたエピソードをふと思い出したり。漢字に込める思いは、人それぞれというもの。

 

とかく、話し言葉を軽視する訳ではありませんが…話し言葉の数倍以上、書き言葉には意味が宿るもの。今後も気をつけていきましょう。