とある事務方の備忘録

いち事務方の「私はこう考える」ブログ

プレミアムフライデー(仮)

オウムの死刑執行や文科省幹部の不祥事(東京医科大学の不正入試+JAXA)、大臣と仮想通貨…様々なネタが飛び交った永田町でした。

7月もあと4日というのに、外の暑さに負けない熱さがあるのが、不謹慎な表現かもしれませんが、中々興味深いものです。

 

死刑については、私は存続派です。確か一部の私大を除いて廃止派が多数なので、大学入試で割を食う側です。

 

冤罪については刑確定後に検証期間を設ける、諸外国の趨勢は宗教等の違いがある…残酷だという感情論は相手にせず、などなど。

むしろ公に近い側の考え方からすると、テロ等有事の際に凶悪犯が存命していることで生じるリスク、死刑を無くせば「飯と住処に一生困らない」と他者が凶行に走るリスク等、マイナス面からモノを考えてしまいます。

刑事裁判なので遺族感情論は持ち込みませんが…自分が大切な人を失ったら、果たしてそう冷静でいられるかはまた別な話。

 

廃止派の発言も拝見しましたが…正直、攻め方が下手だなと思います。

 

私なら、死刑相当の凶悪犯が生まれてしまったのは国の教育や人格陶冶の失敗、社会復帰不可という結果に至ったのは敗北なんだという痛いポイントを突くのですが…

うーむ、残酷だとか、国家による◯◯だとか、どうもアジテーションというか攻め方が下手な気が…

ただ、海外で学んだり私より広い視野を有する友人知人には、また違った廃止派がいるかもしれません。色々勉強させていただきます。

 

どうあれ、ある種一番辛いのは執行する現場の人間、そしていちいち死神呼ばわりされる法相です。

凶悪犯とて、命は命。それを止めることによるストレス、十字架を背負う覚悟に、素直に敬意を表したいと思います。

かのBLEACHが最近実写映画化されましたが…死神と呼ばれるのはフィクションの世界だけで十分でしょう。楽しめる世界に留めて欲しい。

 

仮想通貨の件は不勉強+野田総務相が秘密主義なこともあるので、私はむしろ文科省の話題を追いかけていました。

 

非常に面白いことに、

・反政権寄りの方は「現政権のトップが緩んでいるからこうなる」と攻める

・政権寄りの方は「元次官の自称正義みたいな奴が居たから弛んでいる」と攻める

と、同じ現象を違うベクトルで捉えています。こういうのが難しさでもあり、面白さでもあります。

 

私はもちろん、政治家や有識者、新聞や事情通の方でも、「この人の言うことは絶対に正しいんだ」ということはあり得ない。

まして「私は絶対的に正しいから信じろ」なる態度は、到底理解することは出来ません。

 

以前「アメリカンスタイルは自分の主張を絶対的に正しい前提で語るし、おかしくはない」なる反論をいただきました。

が、まずここは日本であって海外アメリカの話をされても困りますし…そもそも思い込みと事実は異なるもの。無責任には変わりない。

 

卑怯かもしれませんが、だからこそ一歩引いて物を見る、時には相手側の話も聞いてみる余裕が必要ではないかな、と。

安倍総理や枝野サンを妄信・狂信する方が思考を放棄する分、遥かに省エネというか楽チンとは思いますが、そこで自力で考えるのが人間の醍醐味でしょうと。

 

そんなことを夜に考えた、プレミアムフライデーでした。