とある事務方の備忘録

いち事務方の「私はこう考える」ブログ

麻痺

今日の昼は、与野党議員の永年在職25年の表彰がありました。

与党側は安倍総理や岸田前外相に野田総務相、野党側は玄葉元外相や共産の重鎮の穀田先生等…一列に並ばれていましたが、実に豪華メンバーです。

 

されどネットの反応は冷ややかで、与党支持者は野党、野党支持者は与党の先生にキツいコメントをぶつけており、事務方として少し悲しくなりました。

昨今の政治不信を招く出来事はさておき、議員バッジの重責を25年も背負い、それぞれ支持者の声に応えてきた先生方です。

「お疲れ様」「おめでとう」「身体に気を付けて頑張って」と、立ち位置を超えて祝うのが、セレモニーの流儀ではないかな、と。

 

ちなみに、党で受け取らない方針の公明さん(石井国交相、斉藤先生)はさておき、「長くやったから偉いもんじゃない!」と言って辞退した方がいるようです。

院のセレモニーに対して、こういう余計な一言を言うあたり、どうも私この人苦手だなーと。麻痺しているというか。

 

 

夕方には、日大タックル騒動の宮川選手の謝罪会見を見ていました。

 

相手が怪我した以上、仕出かしてしまった事の重大さが軽減される訳ではありません。

他方で、僅か20歳の若者が顔出しで会見した覚悟、大学ではアメフトを楽しめなくなったという悲しい話は、少しばかし胸に来る部分もありました。

 

勿論、20歳ならやってはいけない事位分かる、という指摘も間違ってはいません。

されど…強権的支配の下では善悪の認識が麻痺してしまう、追い詰められて一線を越えてしまうことも、度外視されてはならないなと。

 

ちょうどその時、「愛の葉ガールズ」という農業PRアイドルの記事を読んでいました。

わずか15、16歳の少女に対し強権的に迫る事務所と、怯えから感覚が麻痺して自ら死を選んでしまった少女、そして愛娘を守れなかったお母様の後悔。

独身子なしであっても、記事を読むだけで目に来るものがありました。

 

いずれの話も、一方の主張だけ信じるのは贔屓になりますが…立場の強弱を考えたら強者側に反証の責任、絶対に無いと言い切る証拠を出すべき責任があるのではないかと。

身体や生命に関わる話です。有耶無耶に終らずに当事者が納得する答えが提示されることを、強く望みます。

 

 

時事ニュースからそんなことを考えていた帰宅途中でした。

明日も更に忙しくなりますが、高い波に負けぬよう。