とある事務方の備忘録

いち事務方の「私はこう考える」ブログ

ルールの迷宮

早めに帰宅ができたので、冬服をしまった後にいくつか撮り溜めていたドラマを消化していました。

 

土10ドラマの「Missデビル  人事の悪魔・椿眞子」(日テレ)は、保険業界大手企業を舞台とした、リストラを扱ったドラマ。

謎の美女・椿眞子の無茶振りなどの非現実的な演出も良いですが、私は前職が保険業界だったので、個々の設定が楽しめる作品です。

 

5/12の放送は審査部、営業が取ってきた契約を審査する部署が舞台になりました。

一生懸命取ってきた契約も、契約時に告知義務に違反していたら、お断りをせざるを得ない…支払査定などをやっていた頃が、少しばかしは懐かしくなります。

 

豪快な回し蹴りはやはり椿眞子役・菜々緒さんのモデル体型ならでは。そのカッコ良さには、男女問わずに支持を集める理由も分かります。

…といっても、贅を言ってしまえば、私は身長が155〜165程度の女性が好みだったりします。目線があまり違わないと良いなあ、と。

いやいや、自分が小柄差別に泣く側ですから、身長だけで他者を足切りする気はありません。きっと好きになった方の身長が好みです(笑)

 

好みが分かれる作品ですが、私は好きなので、引き続き好きな時間に見ては楽しみたいと思います。

 

調査の結果保険金が支払われない事案、というケースが扱われたのを見て、色々と考えてしまいました。

もちろん、辛い思いをした人を助けたいという思いは誰にでもあります。詐取目的ではない、困ってる人は助けたい。

 

されど、ルールにそぐわない事案にひとつ例外を作れば、他の非該当者からも「私も助けてくれ」という声が次々に上がり、ルールが有名無実になってしまう。

該当する方々には「正直にルールを守っている私たちはどうなるんだ」という思いを与えてしまう。

 

だからどこか、線引きというものをしなければならないし、ルールを人の感情で捻じ曲げてはいけない。

どうしても間違っているルールであっても、私的な感情で曲げるのではなく、然るべき手順を踏んで変えなければならない。

 

たまにルールを実力、権力や財力で曲げようとする方も居ます。私も「被保険者が支店長の娘だから(見逃して下さい)」という事案に、昔出会ったことがあります。

結果的に納得してもらえましたが…これは本来逆で、権力や財力がある人物こそ潔く引いて、周りにモデルを示さねばならない事案だと思うのです。

 

…単に、私が形振り構わずに臨まねばならないケースに出会っていないからこう淡々と考えることが出来るのかもしれません。

自分の命より大切な人達のためなら、また話が変わるのかもしれませんが…それでも、彼らに恥じぬ様でありたいものです。