とある事務方の備忘録

いち事務方の「私はこう考える」ブログ

下に下に

永田町のとある道を歩いていたら、少し前方にカメラを構えて、記念写真を撮ろうとしているおば様方が。

 

これは写って邪魔しちゃ悪いと、端をそそくさ通ると、カメラを構えていたおば様から「すみません!」と言われたので、「どうぞ、お気になさらず」と元気に返しておきました。

折角の永田町です、雰囲気を楽しみつつ、撮影禁止でないものは是非是非ご撮影下さいませ。

 

 

単に私がほっこりしたエピソードの紹介でも、私は良い人ですアピール?でもなく、ここからちょっとした譲り合いの話について。

 

たとえば横断歩道を渡っているとき。

 

タクシーが曲がりたそうにしているけど、横断歩道に人=私がいて曲がれない…歩行者がいる限り、車は止まって待たなければならないのがルールですが、中の人は一分一秒を惜しんでいるかもしれない。

そのあたりを察して、曲がりたそうにしている車がいたらなるべく邪魔にならないよう早めに渡るようにしています。

 

そんなもん、ルールはルールなんだし知るか、という人は逆に自分が車側だった場合を考えると良いかと思います。

本当に急がなければいけないときに横断歩道をのろのろ歩かれたら…ルール故に耐えはしますが、ヘイトが溜まらない訳ではありません。

 

先程のカメラの話も、自分が撮影している際に他者が写り込んできたら、仕方ないとはいえ、あまり気分の良い話ではないから…と逆の立場論で考えた面もあります。

カメラを構えている人がいたら、被写体の前を横切らないのは第一に、なるべく撮影範囲内に居ないように避ける。

 

これから2020オリパラで観光客が増えるなら、尚更国民に広がって欲しい感覚だと、私個人は思っています。

 

 

さて…先日、「街中のロケ中は、一般人は道を譲って協力するべきか否か」という話で、おぎや◯ぎさんが譲らない老人に対し文句を言って炎上しました。

 

◯害と過激な暴言でしたし、「譲られて当たり前」とも取られる態度は尊大だと私も思うところですが、

ロケ撮影の協力を要請されたのに、逆に露骨に「皆の道だから占領するなよ、私は通るぞ」と妨害しに行くやり方も、あまり宜しくありません。

 

確かに、ロケ撮影は道路工事のように皆がその利益を受けるタイプではありません。取り上げられた飲食店や番組の視聴者など、利益を受けるのは部分的な方々に限られます。

皆に利益をもたらさないなら、公の場所を占領する正当性はない、だから遠慮不要だ、というロジも誤ってはいません。

 

しかし、ロケ撮影も単なる道楽ではなく、関係者各位にとっては生きるための仕事です。失敗して彼らの首が飛ばない保証はありません。

そう考えると「下に下に!」という尊大な態度は論外としても、道を譲って協力して下さいと真摯に頼む相手には、協力してあげるのが筋ではないかと思います。

 

 

何事も、己の立ち位置だけでは見えないものがあるものです。私自身、まだまだ見えないものばかりの若輩者です。

だからこそ、色んな方と話して、色んな文章を読み、色んな価値観に触れなくてはならない。

日々是精進、前を向いて行きましょう。