とある事務方の備忘録

いち事務方の「私はこう考える」ブログ

考察 卵のおはなし

自炊生活をしている身だからこそ、今日はつい目を奪われた記事がありました。

 

昨今の野菜の高騰や、肉・魚の値段には戸惑うこともありますが、「価格の優等生」の異名を持つ卵の価格は、やはり安定しています。

従って、おのずと卵メニューも増えてきます。フレンチトーストやエッグロスコを作ることもありますし、卵焼きやオムレツなどもよく作ります。

我が家の卵焼きやオムレツには、粉末チーズを加えています。コクが出ますが、これは好みが分かれるところですね。

 

そんな卵について「EU基準なら、日本の養鶏業界の9割は違法になる!」というタイトルの記事を見かけました。

ヨーロッパでは、日本のように狭い檻の中で大量にニワトリを飼育して卵を産ませる、ということが禁止されている国が多いそうです。

 

飼料の抗生物質とかの話をしたらこのご時世、ありとあらゆる食品を気にしなければならなくなるので、キリがありません。

しかし、狭く暗い檻の中、ストレスに晒された環境でひたすら産ませられた卵が、果たしてヒトの身体に良いのか?というのは確かに気になるところです。

 

ほか、中学校の理科で習う通り、卵の殻は炭酸カルシウム…つまりニワトリが沢山卵を産むということは、カルシウムを大量消費するということ。

ヒトで言う骨粗鬆症状態のニワトリが、命を削って産んだ卵って本当に大丈夫なのか?とは、少し不安にもなります。

 

他方で、ヨーロッパと違って日本は個人の卵の年間消費が異常に多い国なので、急に大量生産にブレーキをかける訳にはいかない事情もあります。

ケージ飼いについても、狭さゆえに清掃が行き届く、放し飼いの方が清掃が行き届かずに不潔になってマイナスだ、という意見もあります。

 

どうやら、単に放し飼いやケージの拡張を義務付けたりすれば良い話ではないようです、中小の養鶏家にも配慮が要りますし、現実味がありません。

とはいえ、動物福祉や健康意識を考えれば、現状を維持することが望ましいとも思えず…バランスが中々難しい問題です。

 

高くても良い環境で育てられたニワトリの卵を買え!と言われても、家計を顧みると即座には頷けない問題です。取り組みは間違いなく応援したいのですが…

ただ、今は独り身ですが、妻子など守る対象が出来たときは、そういったことについても家族で話し合い、検討したいと思います。

 

いずれにせよ、卵は勝手に湧くものではなく、ニワトリが命をかけて産んでくれたもの。

今後卵を割る際、食べる際には、感謝しながらいただきたいと思います。