とある事務方の備忘録

いち事務方の「私はこう考える」ブログ

勝者論

友人数名から「あんまり政治色が強いと面白くない人もいるかもよ?」と有り難いアドバイスをいただいています。すみません。

今日の内容は政治ですが、訪問してくださる読者がいてこその日記…バランスには気を付けていきます。

 

 

沖縄の名護市長選の結果が、昨晩の22時あたりに出ました。市議の渡具知武豊(とぐちたけとよ)氏が、稲嶺進現市長を破って当選。

私は与党サイドの支持者ですが、正直な感想を申し上げると、現職が相手な上に、米軍ヘリの数々の整備不良や、某副大臣の失言もあったので、意外な結果でした。

 

地政学上沖縄に基地を置かざるを得ないとか、それでも現地の県民市民のために普天間などの基地負担を減らさねばならないとか、素人ながらも防衛について思う部分があります。

が、今回述べたいのは防衛論ではなく、選挙そのものについての話です。

 

今日もちらほらと見かけましたが…負けた後に「相手が不正した」「民主主義は死んだ」という方がいます。物騒な話ですし、あまり好ましい表現ではありません。

悔しさから騒ぎたくなるのも分かります…が、結果は残念ながら思い通りにならなかったけど、4年に1回の戦いに陣営の方々が一丸となって準備した。

思想は違えど、その努力、その事実は称えられるべきもの。折角の皆の努力に泥塗らぬよう、そこはグッとこらえ、次へと繋げて欲しいのです。

 

対する、勝った側の姿勢も重要です。思想の違いからか、負けた相手を「ざまあみろ」と嘲り笑う方もちらほらいます。こちらはもっといただけません。

立場が逆にならどんな気持ちになるかを考えてほしいのが第一。絶対というものはありません、常に「明日は我が身」という言葉を忘れないで欲しいのです。

そして、勝った側は負けた側を称える余裕、懐の広さを持つべきということ。明文の義務でなくとも、どんな分野でも求められる責任だと思います。スポーツなど畑が違っても。

 

いずれにせよ、両陣営が死力を尽くした選挙戦であったと思っています。本当にお疲れ様でした。

普段はいがみ合う仲とは分かっていますが、今日明日くらいは、互いの健闘を称えあってくださいませ。

 

 

昨年に高校の関係者である、とある議員さんと食事会で談笑した際、言われた言葉が、

 

「あいつに負けたなら仕方ない!とライバルに認められるようでありたいと思ってるかな」

 

選挙に限らず、ありとあらゆる勝負事は、単に勝者となるのがゴールじゃない…自身の能力や心持ちが、他者からこう評されるような勝者を目指さならなければなりませんね。

まだまだ足らぬ身ですが、私もこの理想を胸に、仕事もプライベートも頑張っていきます。