とある事務方の備忘録

いち事務方の「私はこう考える」ブログ

VISA

リスニングをやっていた際に、「VISA」という単語が出現。本来は「査証」の意味なのですが、このリスニングにおいては「クレジットカード」の意味。

確かに前文が「お支払いは現金ですか?」となっているのがヒントではありますが、「VISAカード」ってそこまでメジャーなのか?とふと思ったり。

 

決済といえば、「いずれは電子決済サービスが広まり、お札がなくなる」という話をよく耳にしますが、私はそうは思いません。

デジタルの最先端をゆく方々の訴える利便性は分かりますが、日本を支えてるのは無数の中小企業、小規模事業者であり、そこに全て電子決済を導入しろというのも非現実的です。

 

「テクノロジーを受け入れない者は淘汰されるべき」、電子決済派の中にはそこまで言ってしまう方もいるかもしれません。中小企業らの穴も埋める実力があるのかもしれません。

それでも、合理性だけで語れないものに注目して、そこにスポットライトを当てるのが政治だとも思うのです。

 

後は「海外は電子決済が進んでいる、日本は現金主義に拘る後進国」という意見には、海外に合わせることで何か大事なものを失わないか?と自問自答してほしいと思うのです。

イノシシやシカ等の狩猟もすっかり「ジビエ」という言葉が馴染みました。結果的に、注目は集まり経済効果はあったのでしょうけど、古来日本からの狩猟が失われた見方もあります。

世界一偽造が難しい紙幣という造幣技術の高さや、絵柄に秘められた工夫などを聞けば、割と考えが変わる方もいるのではないでしょうか。

 

これだけ書くと現金至上主義のような人間と誤解されるかもしれませんが、私もSuicaPASMOは使いますし、クレジットカード決済もよく使います。

現金決済以外の利便性も分かっています。毎回切符を買ったり、コンビニにプリントアウトした紙を持ち込んだりとかは嫌です。

これも要はバランスの話。オール現金もオール電子決済もやり過ぎです、と。

 

まだまだ現金決済の文化は現実的にも必要ですし、感情的にも続いて欲しいですね。