軽い外出と冠婚葬祭に備え、贔屓の店で黒のクラッチバッグを購入。これを契機に革製品を一斉にラナパー=革用の油で磨きました。
自分の仕事道具は、やはり自分の手でしっかり手入れをしたい。世は大量消費の時代ですが、物を大事にする風習は次の世代に伝えていきたいと思います。
クラッチバッグは持っていると女性に「おじさんっぽい」「集金の人みたい」と敬遠されるという評判もあり、最近は男性までクラッチバッグを避ける傾向も一部あるようです。
この批判には、半分同意半分反対です。確かに脇に抱えて持つスタイルは、そう持っている方には大変申し訳ないですが、確かに集金屋に見えなくもないのです。
ですが、「clutch」の意味は「掴む」、バッグの底をしっかり掴むのが本来のスタイル。底をしっかり持った男性はスマートに見えますし、集金屋の異名も当てはまらないと私は思います。
ファッションの世界に限らず、物のある一面だけを見て「◯◯はダメ、オワコン(オワコン=時代が終わったコンテンツだと蔑む意)」と判断する風潮、思考方式が最近増えたように思います。
勿論、YESor NOをはっきりさせる姿勢自体は潔いことですが、ある一面からはダメでも、他の一面から捉えたらダメではなかったりします。
ひとつの誤解や決め付けが、大きなヒビや迷信を生み出してしまうことはよくあること。他人事と思わず、よくよく考えたいですね。
そして、視野を広く持つことはクリエイティブ職に限らず、事務方にも必要なスキル。色々な感性や価値観に触れて、より己を高めたいですね。