つい先日、からあげくんを久々に買ってみました。もちろんクリスマスチキンではありません(笑)
味は徳島県すだちと高知県馬路村ゆずポン酢。わざとらしいチョイスに、以下の日記内容は予想ついたかもしれません。
世間はクリスマスイブ、という日だからこそ、敢えて違う話をいたしましょう(笑)
「参議院議員が地方代表という誤解」
なかなか挑発的なタイトルのネット記事を拝見しました。
異論を一切認めない訳ではないのですが…合区解消派としては誤解と言われるとムッとならざるを得ませんし、中身も伊藤弁護士側の主張だけ引用した物で勉強不足。◯◯憎けりゃ合区解消改憲案まで憎しは筋違いではないかと。
※もちろん扶◯社HBOに良識を期待するのは間違いと知っていますが(笑)
簡単なカウンターを組むなら下記の通り。
・「全国民の代表」について
最高裁クラスでもこれは自由委任=特定の層の命令を受けて委任される身ではない、という解釈だったはず。地域代表性を全否定する理由にこれを使うのは解釈面、政治の現実面でもミスリードでしょう。
・都市部の属性マイノリティ(仮称)について
例として都市部のワーキングマザー、障がい者、LGBT等が挙げられていましたが、属性マイノリティは比例やその中の「特定枠」で救われる道があります。政党や政治団体次第で救われる彼らが、選挙区の地域マイノリティと同列とは思えません。
※今年の参院選では障がい者の代表は言わずもがな、LGBT議員も立憲から当選しています。もちろん属性だけで得票した訳ではありませんが、次回参院選からは「特定枠」は色々と活用さるのではないでしょうか。
※今年の参院選では合区解消出来ず、徳島代表の三木議員、島根代表の三浦議員が「特定枠」を使いましたが、やはり比例は職域や属性に任せ、県代表は合区解消して選挙区で出るのがしっくり来る話です。本人にあんた有権者に選ばれていないよね?と質問した某新聞もありますし…
・地方間の較差について
宮城県と福井県の比較がありましたが、宮城県は元々2人選出→定数訴訟最高裁の解釈変更でH27より減員した県。減員を引き起こしたのは件の弁護士グループの大量訴訟が一因であり、マッチポンプ感は否めません。長野県、新潟県しかり。
※俗な言い方するならば「おまいう」(お前が言うな)。
もちろん
「国民代表より地域代表性を強めるなら、
①法案再可決要件の緩和、
②政務三役の参議院枠廃止、行政監視の確立
③ソールズベリ習律、参側の予算等不干渉
等、参議院は権限の何かを放棄せよ」
という大学教授、大手論説委員の有識者意見に賛同する部分もあります。
ただ、ブロック/比例代表の選挙制度=党利を求め反対する者、或いは本当に権力を手放したくない小物(笑)がいるために、議論が難しい。
そこは丁寧に有識者にも、国民にも説明をすべきでしょう。条文や審議結果しか情報のない方々には、わからない世界ですから。
この際ですから、いくつか指摘するなら
・合区解消を「地方に強い自民の党利」と切り捨てる意見には賛同しません。民主側も島根・高知に有力者がいますし、故仙谷氏は徳島と自民安泰県ではありません。島根県民主幹部が改憲での合区解消に賛同した内容の記事も観測しています。
・ブロックなら較差は2倍未満!とオススメする方がいますが、広域ブロックはより有権者と候補者間の距離を広げて合区の弊害=地元という共通項なき候補者ゆえの棄権or無効投票に繋がるのではありませんか?
・そもそも今の衆院選のブロックですら、埼玉県が北関東ブロック、山梨県が南関東ブロック、中部が東海と北陸信越ブロックと分かれる点など、市井の方々はしっくり来ないはずです。
などがあります。
※参院合区を語るならこの投票率低下/無効票増加というデータに触れるべきなのですが。まあ高松高裁みたいに選挙2回だけで弊害なんぞ分かるか!と開き直ると、後々恐ろしい気もしますが(笑)
ともあれ…冒頭の徳島県すだち、高知県馬路村ゆずも違った味がそれぞれ良いものですし、鳥取、島根や福井、佐賀もそれぞれ違った食や文化、歴史や経済、魅力を持つ。
算数、目に見えない投票価値というものを声高に叫び、人口が少ないからと他県と一絡げにするのは如何?というネタは、これからも声を上げていきたいですね。